体長 | 14-40cm(種により異なる) |
寿命 | 2-5、6、7 years(種により異なる) |
適性 | amphibious(半陸生) 口にふくんだ水をえらにおくる事で陸上でもえら呼吸を行い、濡れた皮膚からも皮膚呼吸を行うことができる。ただし、肺呼吸ではないので、呼吸するためには水が必要 |
生息地 | 泥干潟や潮間帯に生息。泥中に1m~1.5mの深さの穴を掘り、巣の周囲を縄張りとする。 主に単独行動、生殖時期以外はめったに数匹でいることはない。 |
温度 | 26-30度(日本では冬場、泥中の巣穴に潜って越冬する) |
pH | 7 - 8.5(種により多少異なるが、7.5-8前後でほぼ普通種がカバーされる) |
比重 | 汽水 ※本属全種がそうであるかは定かでない。下記「飼育条件」参照。 |
食性 | 植物食。干潮時に干潟の表面で微細な珪藻類を削るようにして食べる。 |
その他 | 台湾などで養殖も行われている。日本でも近年、養殖の研究が行われている。 |
繁殖 | 水槽内で繁殖した仔魚の成長は例がない。自然下では泥中に深い穴(1m以上)を堀り、横穴に産卵する。 |
飼育密度 | 縄張りを作るため、数匹でも闘争すると予想される。単独飼育が理想。 |
水槽 | 繁殖を望めない水槽飼育では、泥は必須ではない。また、泥を使ったとしても巣穴の深さは1m近いので一般家庭では恐らく不可能。トビハゼ属と違い、流木や岩に登る事はない。 陸地は全く作らないか、あるいは水底から非常になだらかなスロープになる形にする。 ※魚が半分浸る程度の水量で良いと思われる。 胸鰭で這って移動するため、底砂は無しか、目の細かい海砂を使用したい。 皮膚擦れの注意の他に、非常に臆病な性質のため、ガラス面への追突に注意する。 跳ねて飛び出す事もあるのでふたが必要。ジャンプ力が強いのでフタを跳ね上げる可能性もある。 ストレスがかかっているようであれば、隠れられる場所として、 太い塩ビ管などをタテ半分に切ったものや、大きな植木鉢を半分に切ったものなどを設置する。 |
飼育水 | 必ず汽水にする。 純淡水や100%海水で飼育すると、早い段階で死ぬといわれている。 個体ごとに、採集地の汽水環境にあわせてセットしてあげるべき。 参考までに有明海のムツゴロウ生息地は塩分濃度が海水の57%~82%らしい。 雨の多い時季節などは一時的に非常に濃度が薄くなるだろうと思われる。 参考:ムツゴロウ( B.pectinirostris)の生息地に関する塩分濃度の情報 参考: 有明水産振興センターによると、ムツゴロウの生息地は「汽水域であり、濃度の幅が広く、高いときで2.8パーセント(通常の海水は3.5%前後)、低いときは、真水により近い状態である」とのことです。 ※これは真水も大丈夫だという意味ではない 参考:某水族館による別情報では、有明海そのものが3.2%前後だとのこと。 総合して考えると、私であればB.pectinirostrisを飼育するなら海水の25%~50%あたりで様子を見ながら飼育するだろうと思う。 |
飼育温度 | 26-27度 |
pH | 7.5 - 8.5(珊瑚砂を濾材や水槽内に置くなどして、弱アルカリ性に保つ) |
餌 | 自然下では、泥に発生する珪藻を主に食べ、他に微細な生物なども食べる。 これを念頭において考えると、熱帯魚のプレコなどに与える藻食魚用のペレットやスピルリナ錠の粉末+テトラミン等のフレーク餌などになるのではないか。他に、クリルを粉末にして与えているという人もある。 自然下で藻食中心である事を考えると、栄養バランス的に肉食中心は長生きできないと想像される。 ただし、ムツゴロウ属に関しては実践データでないため、これはあくまで「たぶん」の域です。 養殖地では干潟の泥を使っており、泥に自然に発生した珪藻を餌としているらしい。 |
水換え | 汽水の濃度を保つため、水位に印を入れて、減ってきたらマメに淡水を追加して濃度を一定にたもつ。月1回程度、水槽水の半量から全量を交換してなるべく新しい汽水にする等が必要ではないかと考える。 |
学名/最大サイズ | 和名・インボイス・英名 |
Boleophthalmus birdsongi (調査中) | (調査中) |
Boleophthalmus boddarti 22cm | Boddart's goggle-eyed goby |
Boleophthalmus caeruleomaculatus (サイズ調査中) |
(調査中) |
Boleophthalmus dussumieri 14cm |
(調査中) |
Boleophthalmus pectinirostris 20cm |
ムツゴロウ 大彈塗魚(台湾) 花跳(台湾・地) |