Marli's マッドスキッパーランド

アクアリストのための、マッドスキッパー飼育方法

マッドスキッパー飼育方法陸地タイプと良い点・悪い点水槽スタイルとメンテナンス水槽実例1水槽実例2
関連:キッズ向けマッドスキッパーのかいかた|関連:簡易版飼育12カ条|関連:同居問題汽水水槽の混泳・混棲

〜熱帯魚飼育経験者用〜
自分が飼おうとしている魚の詳細な種類がわからない方は、
飼育不適種についてを先に読んで下さい。
カルキ抜きって?汽水って?な方は、キッズ向けを先に読んでください。
長々と読むのが苦手な方のために、簡易版飼育12カ条を用意しました。


ここでいう「マッドスキッパー」は熱帯魚店でよく見かける種類のトビハゼ属とオオトビハゼ属(Periophthalmodon)を対象としています。 飼い方はほんの一例で、これを最善と称するものではありません。
ここに書かれた内容は、最初に飼育をアドバイスして下さった、ハゼ百科の向井氏の飼育方法を根底に置き、自然下での生態を調べながら自分で考え試してきた数年間の結果を元にご提案しているものです。
別の方法で非常に上手く行っている方、既に3年を超えて同じ個体を飼っているという方には、このページの内容はすべてに甘すぎて参考になりません(ほんと!)。
※注意※ここで説明している飼育方法やお勧めしている素材・器具は、一部の具体例にすぎません。
つまり、「これを使わなくちゃ!」というものではありません。

謝辞(2000年当時の私の質問ラッシュにお答えくださった、大恩ある方々へ)
飼育に悩んだ2000年は、特に多くの方に飼育・生態に関する質問を繰り返し、お世話になりました。
最初に飼育を助けてくださった私的ハゼの百科辞典の向井氏、ならびに 私の質問にお時間を割いてお答えくださった田北教授、石松教授、色々とありがとうございました。そして私の稚拙な英文での相談に乗ってくださったRichard's Mudskipper and Goby Web Siteのリチャード氏(オーストラリア)、各地水族館の学芸員の皆様、さらには水質情報をご提供くださったムツゴロウ生息地の役場の皆様に心から感謝いたします。 皆様のご助言・情報提供のおかげで我がマッドスキッパー達は元気です。

マッドスキッパー飼育・簡易説明

水環境
(詳細説明が必要な方はココをクリック)
汽水濃度 20〜25%海水
水温 24〜26度 (最高水温30度程度)
水質 弱アルカリ(7.5〜8)
水深 体長と同じ〜体高の半分強が浸る程度
エアレーション:弱くかける。
ろ過装置:不要
陸環境
(詳細説明が必要な方はココをクリック)
なめらかで登りやすいもの なおかつ
乗ってぐらつかない・浮かないもの(浮島ダメ)
照明
(詳細説明が必要な方はココをクリック)
通常の、熱帯魚用のもの

(詳細説明が必要な方はココをクリック)
テトラミン等の一般熱帯魚飼料、クリル、カーニバル、冷凍アカムシ等の肉食魚用飼料を陸に置いて与えるが、どうしても陸に上がらない個体には、隠れ場所あたりに沈めて落とす。
※大型のオオトビハゼ属の場合、小赤やメダカ等の活き餌が必要な場合もある


詳細説明・マッドスキッパー水環境

水環境陸環境照明
汽水濃度 20〜25%海水 海水を100%として、20〜25%の塩分に調節。
※カルキ抜きは通常通り行ってください。
<例>
粉タイプの海水の素が1リットルあたり40グラムの場合、 汽水では1リットルあたり8〜10グラムを使用する。
水温 24〜26度 (最高水温30度程度) 一部の種を除き、主な種が亜熱帯に生息しているため、種類が判然としない場合はヒーターを入れて飼育するのが安全。冷水種は存在しないので、ヒーターが原因で体調を崩すという事はない。

飼育する魚の詳細な種類が判る場合にのみ以下を参照。
日本産で、関東にも生息する「トビハゼ(※固有の名称。総称ではない)」であれば、10度〜30度程度の範囲で飼育可能。
水質 弱アルカリ(7.5〜8) それほど細かに気にする必要はないが、
主な生活域が汽水域である事を考慮し、弱アルカリを心がける。
水深 体長と同じ〜体高の半分強が浸る程度 水中での鰓呼吸もしますが、口にふくんだ水を鰓に送る事によって陸上で鰓呼吸をしたり、濡れたヒフからヒフ呼吸します。
また、自然の状態では水深の深い場所に沈んだまま生活する事はないため、このような水深での飼育となります。
<例>
アフリカンマッドスキッパー成魚の例
体長20cm、体高3cm: 水深2cm〜20cm
ミナミトビハゼ成魚の例
体長10cm、体高2cm: 水深1.5cm〜10cm
(あまり浅いと蒸発してすぐに濃度が濃くなります)
体高の半分程度の水深(最低1cm)   体長と同じ程度の水深
■例写真> 写真1写真2
※ヒーターはシート型ヒーターになる。
※蒸発がとても早いので極小の幼魚でも水深1cmは確保してほしい。
  ■例写真> 写真1
※ヒーターは通常の水中用。ヒーターカバーをつけて底に寝かせて設置。
エアレーション:弱くする。 エアレーションの目的は水を静かに動かして、澱まない・水を腐らせない事にあります。水中に酸素を多量に含ませる事が目的ではありません。
■強いエアレーションは強い水流を起こします。
彼らは長時間遊泳する事に向いていないため、常に強い水流があると負担になりますし、
水流の強さによっては溺れます

当然、水流が起きるようなろ過装置も使用不可
ろ過装置:不要 水量が極端に少ないため、水は汚れやすく、また頻繁な足し水が必要なため、ろ過を完成させる事は大変難しいと考えられます。
汽水のろ過に非常に詳しく、自信がある、という方は別として、水換え頻度の軽減を目的としたろ過装置の設置はあまり意味を成さないと思います。
■水作やロカボーイ等は「投げ込み式ろ過装置」としてでなく、水深が浅い場合に陸地がわりにチョイとすわれて、エントツ部分が水から突き出ているから飛沫が飛んで体も濡れるし便利だね、程度にお考え下さい。
※うちだけ読んで、表現をまるごと真似て書かれてしまった場合、その人に恥をかかせてしまう可能性があるので一言。あの部分をエントツと呼ぶのは一般的な表現ではないですよ。

詳細説明・マッドスキッパー陸環境

水環境陸環境照明
なめらかで登りやすく
 ぐらつかない 浮かないもの

※更に詳しくは、 次ページに続く「陸地のタイプと良い点・悪い点」等を参照。
石、流木、陶器などの人工物、特に材質は選びませんが、条件として
・水質を激変させない事
■強い酸性に傾いたり、塩分によって有害な物質が溶け出さないものを選んでください。
■どれが良いかわからない場合は 砂岩・素焼きの鉢・マングローブ流木(なめらかな肌のもの)などをお選び下さい。

・尖ったりギザギザがなく、なめらかな質感のものである事。
■直接這って登ったり、他所から飛び乗ったりするのでケガの危険がある
ワンポイントアドバイス
尾または体の下部だけ水に浸せるような陸地と、全身が水から出せる場所の両方があると より良いです。

詳細説明・マッドスキッパーの照明

水環境陸環境照明
通常の、熱帯魚用のもの 陸地にいる事が多いため、カメなどのは虫類と飼育方法を混同してしまう方がありますが、 あくまで魚ですので、紫外線ライトなどは不要です。


詳細説明・マッドスキッパーの餌

水環境陸環境ライト
トビハゼ属
(小型〜大型):

冷凍アカムシ、熱帯魚用フレーク餌、 フリーズドライ系の餌、カーニバル、クリル等
自然下では、小型甲殻類やワーム類を食べているため、一般的な熱帯魚用の餌であれば食べるが、餌づかない場合は冷凍アカムシを解凍して与えると良い。同じ餌ばかりだと飽きてくる傾向があるので、いつも与えているもの以外に、他にも食べる餌を見つけておいたほうがいい。

口に入れば生きた魚やエビも食べるので、小型魚と混泳を考えている人は注意されたい。

複数飼育していて一部の魚が餌を食べない場合は、隔離が望ましいが 無理な場合はその個体が隠れているあたりの水中に餌を沈めて与える。ただし、こうしたことが長期間続くと、その個体はストレスで弱りはじめる。
一般流通種:トビハゼ・ミナミトビハゼ・インディアンマッドスキッパー、アフリカンマッドスキッパーなど。アフリカンは店によってジャイアントと表示される場合もあるが、ジャイアントと表示される別種(魚食種 ショーサリ)がいるので間違えないように。
小型の(最大10cm程度)
オオトビハゼ属:
トビハゼと同じ。やや肉食魚向きで。
上に同じ。
流通種:ベトナムマッドスキッパー(ペリオプタルモドン・セプテムラディアトゥスを指している場合が多いが、流通名は一定していないので この名で売っていても別の種の可能性も考える)
大型の(最大30cm近い)
オオトビハゼ属:

小赤、メダカ、カーニバル、クリル
魚食性のマッドスキッパーです。生きた魚を与えるのがてっとりばやいと思いますが、死に餌に餌付かせておいたほうが水も汚れにくく餌の入手・保存が容易なので できるだけ死に餌を食べさせたい所。
流通種:ジャイアントマッドスキッパー(ペリオプタルモドン・ショーサリ ※アフリカンと混同して手から餌を与えないように!噛まれたら血がでます)

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