汽水水槽でのマッドスキッパーとの混泳生物
水槽にすんでいる「その他の生物」の紹介
混泳と混棲を考える


混棲に比較的成功した生物(魚ではない)

貝類
■イシマキガイ 1水槽に1つ、必ず入れています。でないと苔むすから。
■カキ(小型) ろ過能力抜群
■イガイ(小型) 拾った石に幼生がついていたのか?勝手に発生。ろ過能力抜群。
■ヘナタリに似た貝 流木についたコケ類を食べて生きています。どこから来たのか不明。

多毛類
■ゴカイの一種 水量の多い水槽で生きてます。汽水域で拾ってきた石から発生?

甲殻類
■ホンヤドカリ(汽水域から採集してきました) 長生きしますが餌が不足すると死にます
■クモガニ(釣り餌屋で買った) エサ用に入れていたものが生き延びて成長していました

残念だった生物

魚類
アベハゼ(汽水魚) 大掛かりな水換えをしているとき、私の不注意で逃げ場を小さくされてしまい、アフリカンに食われた。

甲殻類
スジエビ(淡水エビ) 薄い汽水域にも生息がみられるエビなので少々期待したが、アフリカンにすべて食べられた。食べられるまでの2週間ぐらいは生きていた。

以前ためした水草、藻類

汽水に生えることのできる水草で、見栄えのするのはアマモぐらいしかない。でも入手できなかったので、汽水に耐性があると聞いた水草を何種類か試した。
といっても、淡水で育ったものを使った、、、

スクリューバリスネリア かなり長い間耐えてくれたが、結局育つことなく徐々に溶けていった。
ヒロハノエビモ スクリューバリスネリアよりも期待度が大きかったが、うまく育たず枯れた。
マングローブ 育ってあたりまえなんだけど、これは将来「木」になる植物。かなり大掛かりな仕掛けを考えないと継続できない。60cm水槽にちょこんとプチ観葉植物よろしく収まっているのは、ごく短期間だけ。
汽水域に生えていた海苔 川で石や流木についていたのを丸ごともってきて入れた。残念ながら干満のない水槽では育つことなく枯れてしまった。ただ、これが元でうちの水槽にはいろんな微生物やら貝が発生することになった。枯れたけど、入れてよかったと思う。
ホテイアオイ 育つとは思っていなかったが案の定枯れた

汽水での混泳に向く魚はあるのか?

※※大型水槽にしたとして!※※
あせって無謀な実験をする人が出そうですが、せめて1年ぐらいは普通のアクアリウム(淡水/海水)をやって基礎知識を実地で身につけてアクアリウムワカリマセンと言わないようになってから試して欲しいです。
飼うなら、以前から考えている変則水槽で、たっぷりの水量とろ過装置を使ってやろうと思います。
アクアリウムやってる人ならわかると思いますが、トビハゼそのものの維持よりも、同居の魚の健康維持(およびろ過と水質の維持)のほうが、よっぽど大変。 普通に考えたら、 トビハゼだけ飼ったほうが百倍楽です。

海外では混泳に向いているとする同居魚が、いくつか紹介されていました。
いずれも、トビハゼより大型のものが選ばれています。
これは一緒にするトビハゼと比較して体格が同じ~小型であれば、食われる可能性が高いからだと思います。フグ類はよほど凝った水槽でなければヒレ齧りそうなので、今回の考察からはずしていきます。

海外では、トビハゼ飼育水槽そのものに大型タンクを薦めている場合が多いです。
90cm水槽など、あたりまえ。それでも小さいぐらい?日本と異なる住宅事情なんかも関係あるかもしれません。そこを半分~3分の2程度仕切って、泥や細砂を深く敷いて大掛かりな陸地を作るか、大型の石や流木を派手に積んで陸を作る。そんな例も、ちょくちょく見かけます。そのせいか、海外では当然のように、以下の表のような大型魚がお勧め同居魚としてあげられるわけです。

何にしてもトビハゼより小さい稚魚や小型魚なら、餌にしかなれません。トビハゼは水中でも餌をとれます。逆もまたしかりです。

海外で薦めていた魚種
(2008年の頃)
私の予想・感想
ヨツメウオの仲間
(Anableps)
ウチで見る>click
10~30cm
口が大きく、魚食性の大食漢。危険だと思う。
常に水面で暮らす魚なので水面を広くとってやらないとストレス。すごいハネる。
クロホシマンジュウダイ
(Scatophagus argus)
30cm
複数だと争うらしい。大きくなるので日本の住環境の水槽には不向き
アーチャーフィッシュの仲間
(Toxotes)
15~40cm
大きくなる種を買ったら悲劇、、、
小型種も大型種も幼魚はそっくり。しかも気が荒い。幼魚見て衝動買いしないで、よく考えたほうがいい
サウスアメリカンシャーク
(Arius jordani)
30cm
ナマズに近い魚。魚食性。危険。
しかも大きい。これだけで既に60cm水槽では狭いでしょう
ヒメツバメウオ
Monodactylus argenteus
15cm
これが一番有望株だと思うが、、、多分。
グラスフィッシュ
Parambassis ranga
8cm
サイズは悪くないと思うが性質がよくわからない。
胎生魚の中の汽水性の魚
(Cyprinodontidaeあたり)
汽水性じゃないのも居るので注意。
プラティ、モーリー、フラッグフィッシュなど。それらの全部が汽水というワケではない。
お互いに口にあうサイズは食べられる。

成功例 ホンヤドカリ

Smallest Tontonmie is timid.
インディアン水槽在住歴2年。須磨の河口から来てもらいました。
みな結構長いこと(1年ちょい)居てくれましたが、いくつかは脱皮時にお亡くなりになり、今では1匹残っているだけです。
1週間程度見ないこともあれば、毎日見る事もある隠れ上手。
見かけるたびに熱帯魚用の餌(プレコタブレット)のかけらを与える以外は、常時与えている餌はありませんが、落ちたマングローブの葉の腐りかけたものとか自然発生する藻類、インディアンの食べ残しのアカムシなどを食べて暮らしています。
もちろん、彼のための着替え貝殻はいくつも沈めてあり、たまに着替えています。
脱皮を繰り返してこの写真よりももっと大きくなりました。

成功例 イガイの1種

Smallest Tontonmie is timid.
インディアン水槽在住歴?年
まじな話、この貝がいったいどうやってここに発生したのかさっぱりわかりません。気がついたら居ました。しかもたった1コ。

何かが泥を吐いているぞ??
そう思って目を凝らしたら、そこにいたという なんだか不思議な存在です。しかし今ではこの貝もわが家の飼育生物と認識され、今日も元気に泥を吐いているか?と確認する毎日となりました。
しかし7~8リットルの水槽水ごときでは、今後の彼の成長に必要なだけの栄養あるのか気がかり。
貝の下の泥の中には、まだ見ぬ多毛類が潜んでいる気配も。。

※彼らがいる水槽の水は、棲んでいない水槽と比べたら抜群に綺麗。コケも生えにくい。
1匹?で60cm水槽(水深10cm)を強力にろ過する。

多毛類の1種

Smallest Tontonmie is timid.
インディアン水槽在住歴?年
以前いちど存在に気がついて、悪いと思ったけど この管を剥いてみたことがあるんですが、
中からでてきたのはクロムシを超小型にしたような多毛類でした。
きっとこの管の中にもそういったゴカイ・イソメの仲間が入っているのでしょう。。。。

水槽内の泥中掃除は彼らのお仕事です。
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