ブラキッシュテラリウム水槽実例1
実際に使用し試行錯誤の結果で得た感想

インディアンマッドスキッパー水槽 2000年6月


水槽サイズ:60cm標準、飼育数:3匹
水深:約7cm、水量:約8L、冬場は水中ヒーターを使用


インディアンマッドスキッパー水槽

インディアンマッドスキッパー水槽
素焼きの植木鉢とアクリルケースに植わっているのはマングローブ(ヒルギ)。
珊瑚砂を入れた植木鉢細粒の海砂を入れたアクリルケース(底に穴を開けた)では、結果で見ると前者のほうが調子よく育った。
陸として使っている植木鉢やガラス鉢には細粒の海砂を入れて海で拾った滑らかな石を乗せてある。
中央にはマングローブ流木を配置。ヒレを挟んだり体表を傷つけないように、ひび割れやささくれのないものを選んだ。
水の循環用には「水作エイトS」を使っている。
後に、泥入りのケースを追加した。穴はインディアンが掘ったもの。
インディアンマッドスキッパー水槽
後に、上のような泥入りのケースを追加した。穴はインディアンが掘ったもの。
水槽の水は外に運びだされた泥で透明度が全くなくなる。見栄えは著しく悪くなるしメンテナンスも大変になるが穴堀りが見られるのが長所。

ミナミトビハゼ水槽 2000年6月


水槽サイズ:36cm標準、飼育数:1匹
水深:約7cm、水量:約5L、冬場は水中ヒーターを使用





同じ水槽を真上から撮影
植木鉢には珊瑚砂が入っている。水質安定と陸地代わり。アクリルケースには細粒の海砂を入れ海で拾った滑らかな石を乗せてある。 中央にはマングローブ流木を配置。ヒレを挟んだり体表を傷つけないように、ひび割れやささくれのないものを選んだ。
水の循環用に水作エイトスリムを使用
底砂はアクリルケース内と同じ。汚れの度合いがわかるようにうすく敷いた程度。

ミナミトビハゼ水槽 2001年9月


水槽サイズ:36cm標準、飼育数:1匹
水深:約1cm、水量:合計1L、冬場はシート型ヒーターを使用


Tontonmi Tontonmi
<人工泥 初回作の仕様>
赤玉土5:火山灰3:細粒海砂1 の割合で泥を作りました。

材料はホームセンター、ペットショップ、海水魚店で購入。
赤玉土は肥料なしの物をすりつぶして使用。
火山灰チンチラの砂として売っています。
細粒の海砂オーストラリアの白い砂という商品。

これらを飼育水と同じように作った汽水で全部一緒によくこねると、上のような泥になります。ここでは水槽全面が泥なので、5mmから1センチほど冠水させてあります。

後ろに見えているタッパーは、私は「お風呂」と呼んでいますが、まあ逃げ場というか隠れ家のようなもの。暑すぎる時や寒い時など、全くのフラットより深場があったほうが体温調節にも良いかと思って。そして、丸出しよりも落ちくようで、結構使ってくれてます。

本当は水作(フィルター)など入れなくてもいいかもしれませんが、これがちょうどジャンプ台というか階段代わりになっているので入れたままにしています。

平たい石は、体を完全に水から出せる場所を作るために置きました。餌を置く台としても使っています。

泥の問題点

本物の干潟では、潮の干満があって定期的に表面が洗い流されていて、泥の内部にも様々な生物が棲んで掘り返しています。
循環のない小型水槽内の泥は表面が更新されず泥内も動きがないため、アンモニアや老廃物で腐敗が促進されるため頻繁なメンテナンスが必要です。
また、青緑色のコケに似た藍藻というバクテリアが発生しやすくなります。
藍藻は泥や水が汚れていることが要因で発生するので、生えないようするためには泥を綺麗に保つ必要があります。

近隣に綺麗な干潟があって頻繁に新鮮な泥をとりにいって、まるごと入れ替えができるのでない限り、泥を使った水槽を作る時には普通の水槽の何倍ものメンテナンスの面倒を覚悟しましょう。
メンテナンスを怠ると快適どころか劣悪な環境を作りかねません。
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