陸地のタイプと良い点・悪い点
実際に使用し試行錯誤の結果で得た感想

流木

市販の流木を煮沸処理後、バケツなどに水を入れて1ヶ月ほど完全に沈水させておき、流水で洗ってから使う

 
良い点 滑らかで、ギザギザや ヒビワレがないものであれば、登り良い形を選ぶ事もできて、良い陸地になる。
悪い点 ・置き方や形が悪いとガタつく
※飛び乗った時の事も考えてしっかり置く。
・カビる
煮沸した上で淡水に浸けてあったものでも、汽水への投入初期は、しばらくの間水カビが生える場合がある。定期的に取り出して水で洗うしかない。
・コロン(※ローリング行動)ができない。

河原や海などで、肌が細かく滑らかで座りがよいものを拾ってきて使う。

  
良い点 ・水槽内の見た目をあまり損なわない
・好きな形が選べる
・安定感がある
・形と大きさによってはコロンができる。
高さが足りなければ、重ね置きして補える。(がたつかないようしっかりと組むこと)
悪い点 ・都会じゃなかなか見つからない


園芸用の素焼き鉢

底穴にアクリルウールや薄いスポンジを敷き、海砂を入れて簡易干潟として使う。砂は表面まで薄く冠水させる。または、単なる陸地の底上げに使う

   
良い点 ・広さ・高さが選べるので水深や体長にあわせ易い
・砂を入れたまま中の水が抜ける
・中の水が有る程度入れ替わるので砂が腐りにくい
・ローリングできる ※広さによる

底に穴が開いているという所が、中の水が抜けるという点で都合がいいので多用しています。
悪い点 ・見た目が悪い(山野草用には渋い鉢もある)
・水深が浅すぎる時は使えない


小鉢や皿(食器類)

重さのある陶磁器 ・厚いガラス器など。
素焼き鉢同様、砂を入れ、砂表面はうすく冠水させて使う事を目的としている。
良い点 ・植木鉢よりも更に色や形に自由度がある。
・コロンができる※広さによる

ワンポイント:パウダー状または細目の珊瑚砂を1:1または3(海砂):2(珊瑚砂)程度混ぜると比較的腐りにくい。
悪い点 底に穴がないのでヘドロ状になりやすい。
器の中の汽水が入替わらず濃くなりがち
定期的に砂をゆすぐ等メンテナンスが必要


市販のカメ岩

良い点 登る事を目的としているので普通に使える。
必ず浮かないものを選ぶこと!
悪い点 ・ものによっては、塗装が塩分で剥げる事がある
・高さに自由度がない
・平坦なものは少なく、コロンができない


市販の水槽オブジェ

良いものが見あたらないため使った事はありません
良い点 良いと言える所は特にない
悪い点 ・材質や塗装によっては、カメ岩と同じように塩分で剥げる可能性があると予想。
・登ったり座ったりに適した形のものが少ない
・平坦なものは少なく、コロンができそうにない


生息地の環境に近く理想的ですが、最大の問題は腐ること。
良い点 もし泥を清潔に維持できるなら、これ以上に良い陸素材はない。体重がかかっても肌を傷つけず負担が少ない。深さがとれるなら巣穴を掘る行動を見る事も可能(繁殖用の巣穴は無理)
もし近所に綺麗な干潟があるなら定期的に新しい泥を掬ってきて使える
悪い点 ・入手しにくい
定期的に入れ替えが必要。
新しい清潔な天然泥をいつでも簡単に入手できる人は少ない。
※人工泥を作成する事はできる(私は人工泥)
・非常に腐りやすい
自然の状態と違い、潮の干満もなければ浄化生物も住んでいないため、とても腐りやすい。ヘドロ化すると悪臭を発する上に魚の健康にも良くない。
たとえ人工泥を作っても、汚染がなく清潔なのは最初だけなので結局頻繁な入れ替えが必要。


海砂

水中の底砂として使うのではなく、鉢などの容器に入れて陸地として使う。
良い点 パウダー状の細粒を選べば、泥に次いできめが細かい陸地になる。肌を傷つけず、負担が少ない。
薄く冠水させる事で、ほどよい環境を作れる。
ワンポイント:パウダー状の海砂と細目のサンゴ砂を1:1や3:2程度で混ぜると比較的腐りにくい。
悪い点 ・底が閉鎖した容器に入れると、やはり腐る。
・非常に細かいので洗って再利用は難しい


サンゴ砂

最も目の細かいものを選ぶ
良い点 腐りにくく洗いやすい
悪い点 ・穴のない容器に長期間洗わず入れていると容器内部のpH値に問題が出る可能性がある


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